終局直後
(終局直後の対局室)(主催者のインタビューに応じる)(初のタイトル挑戦を決めた山根女流二段)◆山根女流二段の談話――本局を振り返ってください。山根 中盤は自信がなかったです。金(7三金)が変な位置にいてこちらの玉が堅くなく、攻められる展開になってしまいましたので。――手応えを感じたのはどの辺りでしょうか。山根...
View Article山根女流二段インタビュー
感想戦後、山根女流二段は報道各社による共同インタビューに応じました。――改めまして、挑戦権を獲得されての率直な気持ちを教えてください。山根 初めて挑戦者になれたことは、すごくうれしく思っています。――挑戦者決定戦進出も今回が初めてでした。今日は普段通りに対局できましたか。山根...
View Article第32期女流王位戦五番勝負 日程
第1局 4月27日(火)兵庫県姫路市「夢乃井」第2局 5月18日(火)北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」第3局 6月2日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」第4局 6月8日(火)徳島県徳島市「徳島市立徳島城博物館」第5局 日にちは未定 東京都渋谷区「東京・将棋会館」本局の中継は以上で終了です。ご観戦ありがとうございました。(睡蓮)
View Article1時間14分での着手
里見女流王位は1時間14分の考慮で▲4七金左と上がりました。代えて候補に挙がっていた▲8四歩は△4六飛とぶつけられて自信がなかったのかもしれません。以下△3五金と進んでいます。(里見女流王位の長考がどう影響するのか)(琵琶)
View Article形勢やいかに
17時過ぎ、図の局面を迎えました。控室で屋敷九段が検討していた順に進んでいます。「この変化がどうかですね」と屋敷九段。後手は手番を握っているものの、▲8三銀△6一玉▲4一飛の王手角取りが残っています。一方、先手玉も危険な格好をしているので「激戦ですね」と屋敷九段は継ぎ盤に並んだ現局面を見てつぶやいていました。(持ち前の鋭さを発揮したい山根女流二段)(琵琶)
View Article激しい寄せ合い
山根女流二段は1図で34分使って△2七歩と打ちました。以下▲同玉△4九飛に、▲8三銀△6一玉▲3一飛(2図)と進みました。山根女流二段は最後の1歩を△2七歩と使ったことで、2図で△4一歩の中合い(▲4一同飛成は△5一金で弾く意味)がなくなりました。屋敷九段は「微妙な利かしですが、△2七歩▲同玉と形を決めたほうが山根さんはいいと見たのでしょう」と解説しました。2図から実戦は△5一銀▲3九金に△3七歩成...
View Article先手が勝勢に
1図から△9九飛成▲7二歩(2図)と進みました。1図で△3七同角成は▲同玉で寄せきれなかったようです。屋敷九段は2図の▲7二歩が厳しい一着と見ています。△7二同銀は▲同銀成△同金に▲5三角成が痛烈です。「先手玉も怖いですが、先手が勝勢になったようです」と屋敷九段は話しています。(琵琶)
View Article里見女流王位が2連勝
101手で里見女流王位が勝ち、開幕2連勝。終局時刻は18時27分。消費時間は、▲里見女流王位3時間47分、△山根女流二段3時間50分。第3局は6月2日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で行われます。(吟)
View Article終局直後
(勝った里見女流王位)【勝った里見女流王位のコメント】――相振り飛車になりました。里見女流王位の中飛車から5六~6五と早めに銀を繰り出す珍しい構想だったと思います。里見 考えてはいたんですけど、早々に離れてしまって。一手一手考えるような展開でした。――▲9七角(31手目)と上がって真ん中のほうで力をためていきました。手応えはいかがでしたか。里見...
View Article感想戦
(感想戦の様子)(最後は自玉の安全を見切った里見女流王位)(際どい順に踏み込むも届かなかった山根女流二段)(女流タイトル歴代単独1位の44期まであと1勝に迫った里見女流王位)(連敗で後がなくなり巻き返しが期待される山根女流二段)(19時9分、一礼をして感想戦が終了した)本局の中継は以上です。最後までご観戦いただき、ありがとうございました。第3局もお楽しみに!(琵琶)
View Article第3局は飯塚対局
里見香奈女流王位に山根ことみ女流二段が挑戦する第32期女流王位戦五番勝負。ここまで里見女流王位が2連勝としています。この勢いのままタイトルを防衛するのか、それとも山根女流二段がカド番をしのいで流れを変えるのか。第3局は6月2日(水)に福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」で行われます。先手は山根女流二段。対局開始は9時。持ち時間は各4時間。昼食休憩は12時から13時です。立会人は豊川孝弘七段、記録係は藤井...
View Article激しい攻防に
現局面について、脇九段目線での見解を尋ねました。「急に手が進み始めました。難しいですけど、私は若干先手持ちです。いずれ8三玉型に桂の攻めが刺さりそうなんです。例えばここで▲3五歩△同香▲同金△同角に▲6六銀(変化図)と打ちます。竜が逃げれば▲7五桂が決まります。なので△7七竜と切って、▲同桂に△7四歩で耐えられるかどうか。後手は玉頭を攻められるでしょうが、△4六角で攻め合いに持ち込めそうです」(脇九...
View Article見た目よりも狭い?
以下△7六竜▲8七香打△4六竜▲8四香に△7四玉と上がった形は、一見すると後手玉の空中遊泳が始まるようですが、そこで▲6六桂△6五玉に▲5四銀(変化図)となれば後手玉は退路を失います。どちらにとっても決断が求められる展開です。(8三玉型は当たりがきつい。里見女流王位の読みやいかに)(虹)
View Article相手に楽をさせない
「腰の入った手です。代えて△4四竜や△6五竜の寄せ合いでは危険だと判断したのでしょう。どちらを持つかといわれれば先手ですが、先手玉もいったん手がつけば寄りやすい形ですし、また後手のほうが駒を存分に使えているとも思います」(豊川七段)(検討中の豊川七段)(虹)
View Article流れが変わった
ここまで「難解ながら先手持ち」との声が控室では多かったですが、現局面では「ひっくり返った」と豊川七段。以下△5五角▲7五桂△同竜に▲6七桂で大駒両取りを掛けても、△7四竜と引かれると先手の追撃が悩ましいようです。続く▲5五桂の角取りでは、打った桂がソッポにいくため変調とのこと。(残り時間も20分少々と切迫している山根女流二段、どう切り抜けるだろうか)(虹)
View Article後手よし
ここでの残り時間は▲山根18分、△里見香54分。駒割りこそ▲銀△香の交換で先手が得をしていますが、控室では後手よしで見解が固まりました。その理由は、・囲いの堅さの差・先手の1七銀が使えていない・△3三香と打てば先手玉が狭くなるの3点が主なポイントとして挙げられています。(朝、駒箱を開く里見女流王位。防衛と記録樹立に近づいているようだ)(虹)
View Article手堅い指し回し
途中で5四地点に打った角が攻防に利いています。例えば現局面から△4三角▲6一竜△同銀に▲7一角とすれば後手玉付近に手がつきますが、以下△3一香▲3五歩△同香▲同角成に△3一香で後手が押し切れると控室ではいわれています。(虹)
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